ホットメルト接着剤

熱可塑性ポリマー

ホットメルト接着剤は多様な熱可塑性ポリマーから配合されています。各ポリマーには独自の特性とメリットがあります。熱可塑性ポリマーは室温では固形状 ですが、加熱すると液状になります。熱可塑性ポリマーのほとんどは、ホットメルト接着剤が比較的低温で溶融するために使用されています。そのため熱に敏感な基材を保護します。

ヘンケルは、TECHNOMELT^® COOLと呼ばれる低温で塗布できる接着剤のラインナップを初めて開発しました。最初は熱に敏感な用途向けに開発されましたが、低温用ホットメルト接着剤は、生産ラインにおける従業員の火傷リスクの軽減や、作業者の安全性の向上も実現します。尚、低温で作業できるためエネルギー消費も削減し、製造現場の持続可能性を向上します。標準的な耐熱性が求められる用途に万能な多目的なホットメルト接着剤として、多くの製造業社様にTECHNOMELT^® COOLをとしてお選びいただいております。 

事業の成長と機器の進化が進むにつれ、工場の生産拠点が小規模化しライン速度が加速する中で、ホットメルト接着剤もその変化に順応し続けます。ヘンケルはTECHNOMELT^® SUPRAの幅広い高性能な接着剤この新たな要件に対応しています。メタロセン触媒ポリマーが導入された際に、ヘンケルでは安定性の向上、ポット寿命の長期化、ダウンタイムおよびチャーの削減、機械メンテナンスの減少により、TECHNOMELT^® SUPRAラインナップを強化しました。TECHNOMELT^® SUPRA製品は、以前の技術に比べてより堅牢で、極端な温度条件への耐性を有します。pop opens.さらに、より高速な設定速度と長期のオープンタイムに対応できるため、高速な器具を使用する複雑な操作にも適しています。

ヘンケルのTECHNOMELT SUPRA PRO^®は、食品パッケージの用途専用に開発された様々な熱可塑性ポリマーを提供しています。この製品ライン内では、様々な食品パッケージの基材用に複数の高性能ホットメルト接着剤が用意されており、すべて生産効率の向上に役立ちます。

ポリアミドホットメルト接着剤

ポリアミドホットメルト接着剤は熱、油、グリース、可塑剤および溶剤に優れた耐性があります。この製品は非常に強力で柔軟性があります。これらの品質があるため、接合が難しく低エネルギーな基材に最適な選択肢となっています。  ポリアミドホットメルト接着剤は一般にその高い耐熱および耐化化学物質耐性からエレクトロニクス、ろ過、自動車、および航空宇宙の用途に使用されています。

TECHNOMELT^® PAホットメルト接着剤は、高い性能が求められる環境で必要とされる優れた特性を提供します。熱安定性が高く、一般的な溶剤、可塑剤および油に対する良好な化学耐性があります。TECHNOMELT^® PA接着剤は負荷下でのクリープ耐性が高く、熱耐性にも優れ、最大160°Cまでの熱安定性を提供します。

TECHNOMELT^® PAは最新の電子部品、プリント回路基板（PCB）、および照明器具を保護します。これらの製品ラインアップは優れた電気絶縁性を持ち、多くの用途で優れた耐熱、耐振動、耐溶剤性を発揮します。これらの製品は、高湿度や長時間のUV暴露、極端な熱サイクルなどの過酷な環境から電子部品を保護します。また、TECHNOMELT^® PA は、従来のポッティングよりも高速でより効率的なプロセスである低圧モールディングに対応しております。この製品ラインアップには、1液型の接着剤（混合または硬化不要）が含まれ、合理的なマルチレベルの正確な輪郭でカプセル化することにより、材料の消費量を削減します。これは、グリーンケミストリーおよび再利用可能な配合により、持続可能性のあるオプションです。

ポリアミドホットメルト接着剤は、強力な鎖間水素結合により、高い結合力を有します。これがこの製品の比較的高い強度と化学耐性という特徴の裏付けとなっています。TECHNOMELT^® PA配合は、オープンタイムが数秒から約1分までと柔軟で、金属、紙、木材、PVCや表面処理ポリプロピレンおよびポリエチレンなど、多様な基材に優れた接着を実現します。ポリアミドホットメルト接着剤もまた、ドライクリーニングに対して優れた耐性を有することから織物の接着に使用されています。他にも、家具の組み立て、靴の製作、自動車の組み立ておよびガス/オイルフィルターの接着などの重要な用途があります。

ポリウレタンホットメルト接着剤

ポリウレタンホットメルト接着剤は最も古いホットメルト技術の1つです。この製品は優れた熱安定性を提供し、ケース、カートンおよびトレイの密封用途に特に適しています。ヘンケルのPURホットメルト接着剤は柔軟で多様な熱設定に対する耐性があります。これらはその強力な接着能力から、特に自動車、建築材、および製本に適しています。

TECHNOMELT^® PUR接着剤は接着強度に優れています。PUR接着剤は、空気中の湿気に触れると重合し、硬化プロセスの完了後により強力な接着を形成することができます。さらに、PURホットメルト接着剤は、従来のホットメルト接着剤と比べて揮発性有機化合物（VOC）の含有量が低いという特徴があります。VOCが少ないと環境への影響が低減されます。

一部のPURホットメルト接着剤はセットタイムが速く、乾燥や換気装置の必要性が低下します。ほとんどのPUR接着剤は完全に硬化するまで24時間必要です。この接着強度は空気中の湿度の反応により継続的に向上します。

バイオベースホットメルト接着剤

ヘンケルは、特に持続可能性や循環型経済に最適なバイオベースホットメルト接着剤を先駆けて開発しています。これは、石油ベースの原料への依存を減らす一方、製造過程によるカーボンフットプリントの削減を目指す業界がこの種の配合に関心を持っているためです。これらのバイオベースホットメルト接着剤の開発の主導者として、ヘンケルは各企業様がより持続可能性の高いパッケージ法を推進できるように精進しております。

当社が提供するホットメルト接着剤の詳細そしてこちらのタイプの接着剤に関する特定の質問等など、当社のチームメンバーまでお気軽にご連絡ください。以下の連絡フォームもご使用いただけます。

ホットメルトペレットおよび粒剤

ペレットおよび粒剤は一般的なホットメルト接着剤の形態です。高速で製造プロセスを稼働し続けるうえで、急速な溶融が求められる場合に最適な形態です。これらの小さな小石状の接着剤は様々な形態で梱包され、自動供給システムで使用して生産ラインの効率を向上することができます。ホットメルトのペレットおよび粒剤はノズルで溶融して塗布されるため、基材に接着剤をビード状、ライン状に配置するか、またはスプレーで吹き付けることができます。

ホットメルト接着剤EASYMELT^®チャブ

ホットメルトブロックと同様に、ホットメルトチャブもまた一般的な製品です。この製品はホットメルトタンクで溶融した形状で迅速に統合されるように開発されました。ヘンケルは、チャブ形態のEASYMELT^®（1 kgの固形のチャブを統合フィルムカバーに包んだ状態）を発明しました。カバーは接着剤と共に溶融するため、扱いやすく、梱包材の廃棄を大幅に削減します。

EASYFLOW^®ホットメルト接着剤システム

EASYFLOW^®は特許取得済みの接着剤で小型の非粘着ミニチャブ形状で提供されています。このユニークな形状により、TECHNOMELT^® DM接着剤をホットメルトタンクに自動供給でき、使い捨て衛生用品の生産ラインの効率性を向上する一方、ダウンタイムと材料の取り扱いを最小限に留めます。ミニサイズのEASYFLOW^®は、性能と効率において非常に効果的です。EASYFLOW^®は、生産ラインを稼働しつつダウンタイムを削減するうえで消費者製品メーカーに3つの主なメリットを提供します。

• 自動供給
• 閉鎖型システム
• オンデマンドの溶融

保護コーティング付きで生産されるため、接着剤は扱いやすい小型軽量の非粘着チャブ形態で提供されます。保護コーティングは接着剤の塗布や最終性能に影響しません。コーティングは接着剤と100 %互換性があり、ホットメルトタンクで分離しません。このユニークな製品形状により、堅牢な生産ラインを確立して効率性を改善し、塗布に関する問題を解消し、ラインオペレーターがより容易に使用できるようにします。

ホットメルトドラム

ホットメルトドラムはホットメルト接着剤で最大の製品形態です。ホットメルトPSAおよびPUR接着剤の大量生産することを目的とし、これらの接着剤は多くの場合200Lコンテナで提供されています。この製品形態は製造ラインのドラムアンロード装置で使用するように設計されています。

ホットメルトブロック

ホットメルトブロックは一般に、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンン、およびその他のポリオレフィンの接着とコーティングに使用されています。通常、ブロックをホットメルトタンクに入れると溶融し、特別な分注ノズルで基材に塗布されます。

ホットメルトスプレー塗布

ホットメルト接着剤のスプレー塗布は迅速、効率的かつ効果的です。ホットメルトスプレー接着剤では、圧縮空気で接着剤の連続ビードをパターン化して分注します。機器のアップタイムを最大化するには、塗布を監視し、以下のような一般的なプロセスの課題を回避することが必要です。

• 塗布範囲不良 ₋ 接着剤の隙間/空隙が存在し、基材が均一にコーティングされていない
• 裏抜け ₋ 接着剤が基材に染み出し、支持構造の表面に接触する
• 断続性能不良 ₋ スプレーパターンの間に接着剤の跡が残る

ホットメルトスプレーシステムノズルを使用すると、接着剤は冷却し始めてから固着します。この方法は表面エリアの大きい基材に最適です。

ホットメルトスロットコーティング塗布

ホットメルトスロットコーティングでは、ホットメルト接着剤の層が基材に塗布され、その後冷却、固着化します。ホットメルトスロットコーティングは多くの場合、薄い基材にの感圧式接着剤を塗布するときに使用されます。

ホットメルトビードおよびライン塗布

ホットメルトビードおよびライン塗布では、ノズルから特定量の接着剤が噴射し、次の噴射の前に切断されます。この方法は、特定のスポットに接着剤を塗布する場合に使用されることが多く、すぐに圧縮できます。スプレー塗布と同様に、接着剤が分注されるとすぐに冷却が始まります。この塗布を活用するには、塗布のセット速度を理解し、接着の問題を回避することが重要です。