ヘンケルの接着技術の事業部門は、スペイン、Montornès del Vallès(Montornès)において航空宇宙産業に向けて新しい製造施設の建設に着手しました。世界の航空宇宙産業における軽量化や自動化などの主要なトレンドに対する革新的なソリューションへの需要は高まっており、この新しい製造ラインは、それらに対応するために建設しました。この製造施設には、新しい建物と設備を設置し、製造と倉庫を増強しました。顧客に向けた製品の出荷が始まるのは、2019年と見込まれています。
ヘンケルは、革新的なソリューションで世界をリードしています。本事業部門はこれまで40年以上にわたり、世界の航空機メーカーやそのティア1のサプライヤーに向けて構造用接着剤や表面処理技術など、エンジニアリング材料の開発と供給を行ってきました。設計の段階からお客様と密接に連携し、関わり合うことで、ヘンケルはバリューチェーン全体を通して付加価値を提供しています。ヘンケルが取り組んだ内容は、材料の開発と適格性の試験から、お客様の拠点での組立および製造の工程まで多岐にわたります。
急速に成長を遂げる航空宇宙産業
世界における旅客機の需要は2034年までに倍増すると見込まれています。このマーケットは、ヘンケルにとってとても魅力的なものとなっていると、ヘンケルの上級副社長、ヤン・ダーク・アウリスは語っています。航空機メーカーとそのサプライヤーは、需要の著しい伸びに対応するため、生産能力の強化を図っています。Montornèsでの投資はやがて、航空宇宙マーケットの世界的な成長に対応する十分な生産能力をもたらすことになります。私たちは、弊社の革新的な材料と専門技能が、お客様の効率性を効果的に高め、主要なマーケットのトレンドに対応する上で欠かせないと考えています。
Montornès:ノウハウと立地の良さ
ヘンケル接着技術部門のMontornès施設は、自動車産業向け製品の供給が確立しています。物流の面で有利な場所であるということのほか、ご要望があれば、接着剤ソリューションを伴った生産、技術、バリデーションなどの専門技能を現地で提供します。さらに、Montornèsは、世界的に重要な顧客であるエアバス社のいくつかの拠点が近くに位置することで、航空宇宙産業に向けたヘンケルの欧州における拠点としての役割を担うことになります。
近代的な航空機に対する需要が世界的に高まっていることで、メーカー各社は自動化を積極的に採用して製造工程を迅速化するように努めています。Montornèsに新しい工場を建設することで、ヘンケルは自動車産業において培った豊富な経験、ならびに高品質の製品を生み出す革新的な能力を最大限に活用して、お客様の工程とコスト効率向上に向けてさらにサポートしてまいります。